伊是名の子 8割虫歯ゼロ/唾液検査導入で予防に関心
【伊是名】伊是名村で、子どもの虫歯が激減している。村立歯科診療所が口内環境をチェックする
「カリエスリスク検査」(唾液検査)で子どもたちの歯への関心を高め、自主的に予防するようになっ
たからだ。今年四月現在、永久歯に変わる小三から中三までの児童・生徒の八割が虫歯になった
経験がない。診療所の歯科医中島健さん(46)は「高校進学までに虫歯予防の習慣が身に付けば
大人になっても歯を大切にする」と期待している。(新垣晃視)
検査を導入した一九九六年当時、虫歯経験のない子どもの割合は9%で、十一年後のいまは77%
に向上した。小三―中三の百七十二人中百三十三人が虫歯ゼロ。二〇〇六年度の健康診断で、
県内児童・生徒の虫歯被患率は約八割で、同村の取り組みの効果が際立つ。
検査は三分間専用のガムをかませ、唾液を採取。「酸を中和する力」や虫歯菌の量、食生活の問診
などで総合的に分析する。
一九九三年に同村に赴任した中島さんが東京でのセミナーで検査を知り、母校の九州歯科大学の
協力を受け、伊是名小・中で全国に先駆けて、「学校歯科検診」に導入した。
大人は検査結果をゼロから二十四までに数値化。「高い数字を減らそう、という明確な目標ができ、
モチベーションが上がる」。中島さんは、数字を見た子どもたちが、予防に興味を持ち始めたのを感じた。
幼少期から同検査を受けている末吉あさひさん(12)=伊是名中一年=は、永久歯の虫歯経験ゼロ。
「数字を見るとちゃんと歯を磨こうとか、お菓子を我慢しようと思う。虫歯がないのはやっぱりうれしい」
と話す。
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